ストーリーを知れば知るほど、ワインのことが好きになる
1999年3月、私たち夫婦は、「レストラン ムッシュヨースケ」をオープン。ワインを飲まない日はないほどワイン好きでしたが、その時私は飲食業界一年生。これまでお客様サイドの“飲兵衛”から、プロとしてお客さまにワインを提供する側になりました。その後、現場での経験を積み、念願の“ソムリエール”に! ワインの世界は奥深く、飲めば飲むほど、知れば知るほど、どんどんハマッていくもの。ワインから受けた感動やエネルギー・・・そんなことをお伝えしたいと日々臨んでいます。
私にとって愛すべきワインの感動的魅力とは? 1本1本にストーリーがあり、同じブドウ品種でも、生産地の違いで、全く違うキャラクターになること。そしてまた、ほぼ同じ場所、同じブドウ品種で作られたワインでも、作り手によって全く表現が違うので、これまた全然違うワインに! その1本を、基本的には二人で飲む、その時間が小さな旅行のようです。ワインの背景やストーリーを知ることで、より印象的で味わい深いものになりますよ。
期待以上の美味しさ!“ 感動の1本”を選ぶために・・・
ソムリエの方はみなさんそうだと思いますが、選んだワインをお客様に喜んでいただいた時、ワインの力、魅力を強く感じます。価格と味わいのバランス、コストパフォーマンスを含めて期待以上の美味しさを提供できてこそ、お客様に感動いただけるのでは? 「ワインは好きだけど、よくわからなくて」というお言葉をよく耳にしますが、イロイロ伝えてください。そのために私たちがいます! 初めてお会いするお客様だったらなおさら、普段好んで飲まれるワインのタイプ、1本完結なのか、前後に何を飲まれるのか・・・探れるだけ探りたい。どんなお席なのか、どんな気分なのか、どんな流れでのお食事を好まれるのか・・・観察しながら汲み取れるコトも大切な要素です。そして最終的に、味わいの価格バランス、つまりコストパフォーマンスも含めて期待以上の美味しさを提供できてこそ、お客様に感動いただけると思っています。
これは、お客様との信頼関係が確立した後ですが、普段、ご自身で選ばれないワインを提案し喜んでいただけた時、これまたソムリエールとして至福の瞬間。私自身も、いつもワインの新しい魅力にビックリしたいので、いい意味で期待を裏切りは私のモットーのひとつ。
この連載では、難しいウンチクはほどほどに、ワインの楽しみを広げるための知識やエピソードをお届け。最終回には、きっと、ワインのことがもっと好きになっていますよ!
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