勘違いオンナは幸せだった?もう誰にも止められない!
2012年01月26日 00時15分配信 モデルプレス
顔中産毛がたっぷり+眉毛までつながっているのナチュラルテイストのカピパラ顔して、『私美人過ぎるから、会う男の人が全員私に惚れちゃう。あなたみたく不細工にうまれたかった』と初対面の私になげいた勘違い女は、ついに『私の魅力が女の人もとりこにしちゃうだなんて……』とか言い始めたわ。まだ暴走が止まらないのね!
また一人新規客が来店。しかも今度はなかなかのイケメン。
だから、さりげなくそのカレに向けても笑顔で会釈したの。
そしたら、カレってば答えてくれて、私達がいるカウンターに座ったのよ。
今夜はちょっと素敵なお持ち帰りかしら、なんて期待したのも束の間。
「ごめんなさい、私あなたとはお付き合いできません!」
また、カピパラがそんなこと言い始めたわけ、カレに。
当然びっくりするカレ、絶句。
「私には及ばないけれど、ちょっとブサイクだけど、こちらのマツコさんだって女なんです!だから、もっとマツコさんを見てあげてください!」
続くこの言葉に、私も絶句。
「ごめんなさいマツコさん。私がいると男の人皆私ばかり見ちゃう……」
ついでにマスターも絶句。
「え、いや、あの」
カピバラマジックから解けたカレがそう言うと、
「マツコさん、私この人とはお付き合いできません。私がお断りした相手ですけど、男の人が私を好きになるのは当然だし、この人に悪気はないんです」
再びカピバラの一言で、その場全員フリーズ。
固まる私達を見て、
「……やっぱり、一人で歩くと、皆が私を取りあうことになっちゃう……だから、もう帰ります。お付き合いはできないけれど、せめてご馳走になるくらいはできます。皆でわけて、それで私を忘れてください。皆様にも、素敵な出会いがありますように」
──そう言って、走り去ったわ。
その後、たっぷり30秒は誰も無言。完全フリーズ。
「……無銭飲食?」
ふと我に返ったマスターが言うのを聞いて、私も、カレもはっとする。
まあ、金額にしたらたいした額じゃないんだけど。
「……おごらせてもらえて、光栄だと思えばいいんじゃない、マスター」
「え、俺っ?」
「私、普通に男の人が好きだし」
カレみたいな、素敵な人ならなおさらね、なんて言って隣に座った彼を見ると、
「──い、今のは?」
なんてちょっとまだ状況がつかめないでいたわ。当然よね。
せっかくのイケメンとの出会いを、超絶カンチガイ女のせいでおしまいなんてそんなのはイヤ。
だから、
「今の、マスターのファンみたいよ。ちょっと思い込みが激しくて、こじれちゃったみたい。びっくりしちゃった。ねえ、マスター?私、目で誘うタイプだって言われちゃったわ?」
「──い、いやいや、あれは、ほら、ねぇ?」
「そんなわけで、マスターが一杯ずつ、おごってくれるみたい」
「……OK,ジンライムでいいかな?」
そんなわけで、マスターから私とカレに、一杯ずつジンライム。
「せっかくだし、ちょっと仲良くなりたいわ」
なんてカレに誘いをかけたら、まんざらではない様子。
カピバラさんの世界ではちょっとブサイクといわれる私だけど、その夜は結構楽しめたわよ。
でも、あそこまで勘違いでつっぱしりまくれると、彼女ってきっと幸せなんだわ。だから顔中の産毛もつながった眉毛も処理しようとしないのね・・・(超絶肉食女子)
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