現在すでにリーダーとして働いている人、そして、いずれはリーダーになるあなた。
ぜひ、リーダーに必要な資質とスキルを磨いてください。
「日経ウーマン」と「日経ウーマンオンライン」が企画した、
リーダーのスキルを学ぶセミナーのポイントをクイズにしました。
さあ、チャレンジしてみましょう!今回は、Part3、Part4です。
* Part1、Part2はこちら ⇒ クイズで探る!あなたのリーダーの素質は
Part3「上司力」トレーニング
FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師 前川 孝雄氏
Q1、真面目で責任感のある新任管理職が陥りやすい落とし穴とは何でしょう?
Q2、与えられた仕事しかやらない“指示待ち部下”がいます。仕事を渡すときには、どの方法がいいでしょう?
A:「今日はAを考えて」「来週までにBについてレポートをまとめて」と業務を区切って指示を出す
B:仕事を任せてしまい、わからない点はその都度質問するように指示する
Q3、急いでいるときに、部下から「相談があるのですが……」と言われました。どう対応するべきでしょう?
A:「少し待って」と答え、手が空いたら自分から声をかける
B:相談の緊急性を確認し、緊急でなかったら「○時間後に手が空くから、声をかけて」と改めて相談に来るように伝える
Q4、自分より年上の部下の態度がとげとげしいように感じます。どう対応したらいいでしょう?
A:自分は上司なので毅然とした態度で指示し、「信頼して任せるから前向きに取り組んで」と話す
B:相手が人生の先輩であることを意識して日ごろから敬意を表し、「あなたの力が必要なので一緒に頑張ってほしい」と伝える
Q5、上司やリーダーの役割とは何でしょう?
答え
A1
一生懸命やればやるほど、狭い路地に入り込んでしまうように、身動きが取れなくなってしまう。部下から批判的なことを言われたとき、否定してしまう。部下に威圧的な態度をとってしまう。部下の相談に対してすぐに結論を出し、部下の依存体質を助長してしまう。部下の仕事の細部まで気になり、口を出してしまう??。
この5つは「クイック・ウィン・パラドックス」と呼ばれ、成果を挙げようと焦れば焦るほど、成果が遠のく結果になります。
A2:正解はA
指示待ち部下にBのような指示をすると、いつまでも仕事は進まないでしょう。業務を区切って指示したほうが、取り組みやすくなります。この場合だけでなく、部下に指示を出すときは、「作業」ではなく「仕事」の指示を出すことが大事。作業は手を動かすだけで工夫の余地がないが、仕事には目的があり、自分なりの工夫ができます。例えば「コピーを10部とって」は作業の指示。「3時から会議室で課長会議をするから資料を用意して」が仕事の指示。後者の場合は、読みやすいように拡大コピーしよう、事前に資料を並べておこう等と工夫する余地があるので、部下が成長します。
A3:正解はB
選択肢Aの「少し」とは、30分なのか1時間なのか不明です。おおよその時間を伝えましょう。また、手が空いたら自分から部下に声をかけようと思っていても、多くの部下をまとめる立場にいたり、忙しい業務が続くと、つい忘れてしまうことがあります。部下の方から再度、相談に来てくれるように伝えるのがいいでしょう。
A4:正解はB
年長者の場合だけではなく、どんな部下に対しても、日ごろから相手を尊重するメッセージを伝えることを意識しましょう。相手がこの組織にとって重要な存在であるということを、きちんと言葉で伝えると、相手のやる気を引き出し、上司への信頼を得ることもできます。
A5
部下一人ひとりの適性を踏まえて役割を与え、育て、共通の目的に向かうチームの力を高め、個人では達成できない結果を導き出すことです。一人では成し得ない大きな仕事をチームで成すために、一人ひとりが最大限の力を発揮できるような土壌を作るように意識しましょう。
Part4
「真のリーダーシップとマネジメント」
特定NPO法人JEN理事・事務局長 木山 啓子氏
Q1、もし、今、大きな地震がきたら、まず何をすればいいでしょう?
A:ドアを開ける
B:家族に電話をかけて、回線を確保する
C:火を消す
Q2、被災した場合、1人1日当たりに必要な水の量は、どのくらいだと思いますか?
Q3、東日本大震災の被災地で救援活動を行ったとき、素晴らしい女性リーダーに出会いました。彼女はどんなことをしたのでしょう?
Q4、非常に辛い体験をした被災者や難民の心のケアのために、どちらがより効果的でしょう。
A:被災者や難民の人を集めて、みんなで歌を歌う
B:被災者や難民の人を集めて、みんなで手作業をする
答え
A1:正解はA
まず最初にすることは安全確保です。建物の中にいる人はドアを開けましょう。大きな揺れの場合は建物がゆがみ、ドアが開かなくなる場合があるからです。同時に、上から落ちてくるものがないかどうか確認します。一段落したら、すぐに避難したほうがいいのかどうか考え、避難する場合は経路を確認します。避難できたら、災害伝言ダイヤルなどを利用して安否確認をするという順番です。
A2
私たち(JEN)が支援の際、被災者や難民の暮らしを守るために設けている基準があります。水は7〜20リットル/人/日、食糧は2100kcal/人/日、トイレはひと家族(6〜10名)に1基、スペースは30㎡/人。これらの基準に基づいて、難民キャンプを設営しています。しかし、東日本大震災は被害が甚大だったので、避難所では1つのトイレを20人で使わなくてはならない状況もありました。
A3
自分の住む町内に残っている人を調べて回り、ノートに記録してリストを作っていました。彼女は町内会長でもない一般の住民でしたが、必要性を感じて自主的に調べたのです。このリストのおかげで、その町内で必要な物資の量が即座に把握できたので、様々な団体の支援がスムースに進みました。このようなリーダーがいると、支援する側に情報が伝わるので、混乱や無駄が省けます。また、リーダーだけが動くのではなく、住民を巻き込んで協力していくことも大事です。
A4:正解はB
あまりに辛い体験すると、家に閉じこもってしまう人も多いので、同様の体験をした人たちと一緒に手作業をすることが救いになります。作業に集中することで、辛さを忘れる瞬間が生まれるからです。
例えば編み物は、形ができてくるにつれて自信がつき、最初は挨拶もできないほど落ち込んでいた人も、徐々に会話ができるようになります。完成すると達成感が生まれ、作業した人たちの間に支えあう輪ができます。自分のためよりも、人のための作業のほうが、よりパワーが出ます。多くの国々で支援してきて、極限状態の人間は自分のためよりも、人のために力を発揮することに気付きました。
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